資源・素材2024(秋田)

講演情報(2024年8月7日付 確定版)

若手・一般ポスター発表(ショート講演)

ポスター発表ショート講演(高温素材プロセッシング) [9/11(水) PM 第6会場]

2024年9月11日(水) 13:40 〜 14:44 第6会場 (一般教育2号館 3F 302) (一般教育2号館 3F 302)

司会:岸本 章宏 (京都大学)

14:36 〜 14:40

[2607-23-16] 第一級ジアミンとNiからなる複合体の焼成によるNi-C触媒の作製と水素化反応触媒への応用

○村岡 奨太1[修士課程]、松本 和也1、寺境 光俊1 (1. 秋田大学)

司会:岸本 章宏 (京都大学)

キーワード:水素化触媒、ニッケル、第一級ジアミン、複合体、焼成

有機化合物の水素化反応には、Raney Niに代表されるNi系触媒が用いられることが多い。しかし、発火のリスクが高いことや、活性が十分ではないなどの課題がある。そのため、触媒のさらなる高性能化が求められている。当研究室ではレアメタル溶液にアミン化合物を添加することで金属含有沈殿物が得られることを見いだしており、この方法をNiに適用することでNi触媒前駆体となる沈殿物が得られると期待される。そこで、本研究ではNi含有メタノール溶液にメタキシリレンジアミンを加えることでNi含有アミン複合体を作製し、これを不活性ガス雰囲気下で焼成することで有機成分を炭化させ、NiとCの結合を有するNi-C触媒を作製した。この触媒の性能をフルフラールに対する水素化反応によって評価したところ高い活性を示した。さらに同一の反応条件でRaney Niと性能を比較したところ本触媒の方が高活性であった。また、本触媒は乾燥状態でも発火するといったこともなく安全であり、非常に簡便に作製できることから実用面においても非常に優れた触媒であることが明らかとなった。