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[3108-13-04] 流体粘性が水圧破砕亀裂の開口幅分布に及ぼす影響
司会:玉村 修司(幌延地圏環境研究所)
キーワード:水圧破砕、開口部、数値実験
近年、改良型地熱システム(EGS)が世界で注目されている。人工的な地熱貯留層の形成には水圧破砕技術が用いられる。また、熱の生産効率を上げるためには、貯留層内の亀裂ネットワークをより長く複雑にする必要がある。EGSにおける水圧破砕亀裂の挙動には、拘束圧、温度、岩石特性、加圧流体特性などのパラメータに加え、それらの相互効果など多くの因子が影響する。先行研究では、様々な温度、圧力、流体粘度条件下での誘発亀裂の開口幅を調査するために数値実験が実施された。しかし、先行研究の結果は、坑井内の温度変化による流体粘性の変化を考慮していない。そこで本研究では、水圧破砕における亀裂進展メカニズムを検討するため、個別要素法を用いた数値解析を実施し、温度と流体粘性の関係が水圧破砕の開口部の空間分布に及ぼす影響を数値実験により評価する。