資源・素材2024(秋田)

講演情報(2024年8月7日付 確定版)

企画講演

【企画講演】学会長期テーマプロジェクト-第2期のスタートアップと第1期のフォローアップ [9/12(木) PM 第5会場]

2024年9月12日(木) 13:00 〜 17:00 第5会場 (一般教育2号館 3F 301) (一般教育2号館 3F 301)

司会:小池 克明(京都大学)

●日本鉱業振興会の助成により学会長期テーマプロジェクトが第1期から継続され,厳正な審査を経て2024年3月に7件の第2期課題が採択された。統括リーダーから第2期の趣旨説明に引き続き,スタートアップした各採択課題の研究内容や目指すところなどを発表いただく。また,第1期の7課題のフォローアップとして,各課題の研究成果の総括やその後の発展などを発表いただく。

<発表:10分中、講演10分、質疑応答は最後にまとめて「総括・討論」で行う/1件><発表:20分中、講演15分、質疑応答5分/1件>

13:25 〜 13:45

[3507-19-02] 低炭素社会の実現に向けた未利用地下資源からの水素生成と開発跡地への二酸化炭素の地下貯留

○濵中 晃弘1 (1. 九州大学)

司会:小池 克明(京都大学)

キーワード:石炭地下ガス化、水素生成、ナノバブル、炭酸塩固定

世界の主要なエネルギー源の一つとして利用されている石炭は化石燃料の中でも燃焼時の二酸化炭素排出量が多いため,環境への影響が大きい資源であると認識される。しかしながら,それらを地下で水素などのガスに転換し(石炭地下ガス化:UCG),ガスとして回収することで,環境負荷の小さい資源として有効利用が可能になる。また,既往の炭鉱開発により開発された採掘跡地は採炭の影響により多数のき裂および空隙が存在していることを考慮すれば,そのような場所に二酸化炭素を炭酸塩化による鉱物化を促進することで安全に貯留することにより,地球温暖化ガス排出の削減効果も期待され,CO2フリー水素(ブルー水素)の生成にも貢献する。本研究は,UCGによる水素生成と開発跡地への二酸化炭素地下貯留による,未採掘のまま地下に取りの残された石炭の環境負荷の小さい利用法を検討する。