資源・素材2025(札幌)

講演情報(2025年8月7日付 確定版)

企画講演

【企画講演】 最新の採掘技術に関するトピック [9/2(火) AM  第1会場]

2025年9月2日(火) 08:45 〜 12:00 第1会場 (C棟2階212)

司会:佐藤 晃(熊本大学)、森山 浩(石灰石鉱業協会)

●石灰石鉱山をはじめとする採掘技術に関する最新の技術や関連する研究成果の発表を通して,新たな技術開発の知見を交換しする場を提供する。また,この企画発表を通して技術者および研究者どうしの親睦をはかり,新たな採掘技術発展のための知識を集約する。

<発表:20分中,講演15分+質疑応答5分/1件>

09:10 〜 09:30

[1101-09-02] 水洗骨材プラントにおける改質ケーキの全量資源化への取り組み

○高橋 良太1 (1. 大分太平洋鉱業株式会社)

司会:佐藤 晃(熊本大学)

キーワード:水洗骨材プラント、改質ケーキ、資源化

当社新津久見鉱山では採掘した石灰石を破砕・選別し、セメント原料や骨材、鉄鋼向原料を生産している。2021年より稼働を開始した水洗骨材プラントでは、60-0mmの石灰石を原料として粗骨材(20-05mm)と砕砂(5-0mm)を生産しているが、副産物として脱水ケーキが発生する。脱水ケーキは当鉱山の乾式砕砂プラントから発生する集塵ダスト(フィラー)を混合し、セメントと水を添加して造粒改質した後(以下、「改質ケーキ」)、セメント原料へ添加することで資源化している。しかし改質ケーキを含むセメント原料が貯鉱タンクから流出するトラブルが発生し、粒度が細かい改質ケーキがその原因と推定されたため、改質ケーキのセメント原料への添加率を抑制せざるを得なくなった。
そこで改質ケーキの粗粒化を目的として実機造粒試験を行った結果、水分含有率の厳密な管理が重要と分かったため、加水調整の自動化等に取り組んだ。この結果、改質ケーキの粒度が改善され、現在はセメント原料への添加率を段階的に引き上げている。
本稿では改質ケーキを粗粒化することで、セメント原料として資源化する取り組みについて報告する。

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