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[1405-09-02] マンガン団塊の商業製錬に向けた取り組み
司会:山崎哲生(大阪公立大学)
キーワード:マンガン団塊、乾式製錬、経済性、環境影響
日本近海でも存在が確認されたマンガン団塊は,マンガンの他にも銅,ニッケル,コバルトを含有しており,海洋鉱物資源として期待されている。大平洋金属株式会社(PAMCO)は,カナダのThe Metals Company(TMC)とマンガン団塊製錬開発に関する基本合意書を取り交わし,各種試験を実施してきた。2025年2月,TMCとPAMCOは世界初となる商業炉でのマンガン団塊の連続製錬試験に成功したことを公表した。試験に用いたマンガン団塊は,TMCが太平洋中部のクラリオン・クリッパートン海域にて採掘したマンガン団塊2,000tであった。数十グラムの実験室規模の検証から始めた試験は,商業炉を用いた試験にスケールアップし,既存フェロニッケル製錬設備を最大限利活用するマンガン団塊製錬のフィジビリティスタディを完了した。本発表では,各種試験の結果および開発概要について報告する。
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