[P-68] mtDNAから見た生活習慣病罹患者数推移予測
ヒトミトコンドリアDNAの遺伝子に存在する5178番目の塩基には多型が見られ、統計的な調査よりこの塩基がCの人はAの人に比べて生活習慣病に罹患しやすいことがわかっている。私たちは、mtDNAが母系遺伝であることに着目し、DNA提供者とその母親・祖母の出身地から、それぞれの多型を持つ集団がどの地域から静岡県内に移住しているかを調査した。静岡県内における生活習慣病罹患者数推移を予測することで生活習慣病予防につながると考えたからだ。この結果、静岡県出身者だけを選んで追跡すると三代にわたって多型の割合に変化はほとんどなく、今後も生活習慣病罹患者数は現状のまま推移するだろうと予測することができた。