[AK-2] 医療×ＡＩ・システム数理の最前線

[AK-2-3] 放射線画像診断における人工知能の役割と応用: コンピュータ支援診断の最新技術と臨床への展開

木戸尚治 (阪大)

この講演は本会「学術奨励賞受賞候補者」の資格対象です。

キーワード：人工知能、画像診断、コンピュータ支援診断

近年、医療分野での人工知能（AI）の応用が進展している。特に、放射線画像診断におけるAIを利用したコンピュータ支援診断（CAD）技術が臨床現場で期待されている。AIの活用により、早期検出と予防医療への貢献、診断の精度向上と医師のサポート、個別化治療計画の作成などの利点があり、治療の効果や生存率の向上が期待される。しかし、技術的な課題と倫理的な考慮事項も存在し、AIの解釈性と説明責任、医療従事者の教育と専門知識の維持なども重要な要素となる。将来の展望では、AIの進化と新たな技術の導入、臨床応用の拡大と患者への影響、研究の方向性と課題が示されており、安全で信頼性のあるAIの利用を実現するための取り組みが求められる。