一般社団法人 日本医療情報学会

[3-E-2-01] 医薬品情報の提供方策 -過去から現在へ-

*折井 孝男1 (1. NTT東日本関東病院薬剤部)

drug information provision system, drug packsge insert, internet

過去:『医薬品の適正使用を進めるために必要な医薬品情報の伝達および提供方法のあり方について、特にインターネットを利用した提供方法、構築した「医薬品情報提供システム」における情報提供の具体的な問題、今後のあり方を検討した。
電子的書式の標準(化)として、データベース上で検索等の処理が行えるようにデータとしての構造を有する文書の記述ができること。現行の医療用医薬品添付文書の情報を比較的容易に記述できること。汎用されている方法であること。国内外で規格化されていることが望ましいとした。』
厚生省(現厚生労働省)は科学研究斑として「インターネットを利用した医療関係者等に対する医薬品情報の提供方策に関する研究班」を1997年に設置した。さらに、「添付文書情報の提供に関する作業部会」を1998年より組織し、添付文書情報などのSGML/DTDによる電子的書式、さらにPDF(画像)による提供を開始した。その後、医療用医薬品添付文書情報に限らず医薬品に係る情報について検討し、「医薬品情報提供システム」として稼働、現在に至ってきた。
現在:近年の医療情報通信技術の進展と普及により、利活用者には便利・安全・安心を提供するようになっている。現在では医薬品情報の提供に多くの検討が行われ、添付文書情報のXMLによる電子的書式、さらに薬機法の改正により添付文書情報の電子化(2021年8月施行)へと展開している。