2017年秋の大会

講演情報

一般セッション

IV. 核燃料サイクルと材料 » 404-3 燃料再処理

[2K10-12] U,Pu,Th回収

2017年9月14日(木) 14:45 〜 15:35 K会場 (N棟 N301講義室)

座長:魚住 浩一 (電中研)

15:00 〜 15:15

[2K11] ウラン選択性沈殿剤を用いたトリウム燃料簡易再処理技術基盤研究

(3)4価金属イオンに対する架橋ピロリドン誘導体の沈殿能評価

*風間 裕行1、津島 悟2,3、池田 泰久1、鷹尾 康一朗1 (1. 東工大先導原研、2. Helmholtz-Zentrum Dresden-Rossendorf、3. 東工大WRHI)

キーワード:再処理、トリウム、ウラン、沈殿

2-ピロリドン誘導体(NRP)は、U(VI)に選択的な沈殿能を示すため、使用済みトリウム燃料簡易再処理技術への応用が期待される。本研究では、従来の沈殿剤と比較してU(VI)沈殿効率の向上が確認された架橋部位を挟んで2つのピロリドン環を有する架橋NRPを候補沈殿剤とし、Th(IV)に対する沈殿能を評価した。Th(IV)沈殿試験の結果、沈殿剤分子の架橋部位の違いにより、沈殿能を示さないものと結晶性沈殿を生成するものがあることが確認された。これより、U(VI)/Th(IV)相互分離に加えて、Th(IV)及びU(VI)の同時沈殿回収の可能性が見出された。さらに、4価金属イオンに対する架橋NRPの沈殿能を系統的に評価するため、Zr(IV), Ce(IV), U(IV)についても検討を行った。