2018年秋の大会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 301-2 炉設計と炉型戦略,核変換技術

[3L10-13] 高速炉設計

2018年9月7日(金) 14:45 〜 15:50 L会場 (D棟 D12)

座長:大泉 昭人(JAEA)

14:45 〜 15:00

[3L10] 核融合炉中性子による核変換生成プルトニウムの高速炉炉心特性への影響評価

*今中 佑太1、宍戸 博紀1、遊佐 訓孝1、橋爪 秀利1 (1. 東北大学)

キーワード:核燃料サイクル、高レベル放射性廃棄物、分離変換、マイナーアクチノイド

核融合炉による高速中性子を利用したマイナーアクチノイド(MA)核変換処理が提案されている。核融合中性子によりMAは減少するものの、Np-237およびAm-241の中性子捕獲反応からプルトニウムが多量に生成されることが明らかとなっている。そこで核燃料サイクル案の一つとして、核変換核融合炉で生成されたプルトニウムを高速炉燃料として利用することが考えられている。しかし、核変換核融合炉により生成されるプルトニウムの同位体はPu-238やPu-242の割合が多く、軽水炉から生成されるプルトニウムの同位体比とは大きく異なるため、高速炉へ装荷した場合に炉心特性に影響を及ぼし、臨界達成が困難になることが懸念される。本研究では、核変換核融合炉の核燃料サイクルへの適用可能性を検討するため、核変換核融合炉により生成したプルトニウムを高速炉に装荷した場合の炉心成立性を評価した。