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[1I11] レーザー駆動中性子源を用いた核共鳴透過分析技術開発
(1)核共鳴透過分析法へのレーザー駆動中性子源の適用可能性
キーワード:核不拡散、核共鳴透過分析法、レーザー駆動中性子源
核不拡散のための保障措置技術において、使用済み燃料などの高線量核物質の検認に適用可能な非破壊測定技術の開発を進めている。そのうち、核共鳴透過分析(NRTA)法は、試料中の核分裂性核種濃度を同位体毎に測定可能であり、特に燃料デブリなどの固体試料の分析に非常に有効であるが、一方で、高精度測定のためには10 mを超える長距離の飛行時間(TOF)測定装置が必要となることが課題となっている。そこで、極短パルスを特徴としたレーザー駆動中性子源を利用した小型NRTA装置を提案している。レーザー駆動中性子源の導入により、飛行距離を5 m以下に抑えることができると見込まれる。JAEAでは、大阪大学レーザー科学研究所と共同で、将来の実用化のための基礎検討として、レーザー駆動中性子源を利用した短距離TOF測定の実証試験を行うことを目指している。