[2F15-20] 事故対応設備

[2F17] 使用済み燃料プールにおける温度成層化の受動的対策法 -流動の可視化実験による評価-

*落合 克樹¹、師岡 愼一¹ (1. 早稲田大)

キーワード：使用済み燃料プール、温度成層化、受動的安全装置、流動の可視化

福島第一原子力発電所での事故以降，使用済み燃料プール(SFP：Spent Fuel Pool)の受動的安全設備が見直され，無電源でプールを冷却できるシステムが検討されてきた。その1つとしてループ型ヒートパイプがあり，性能向上や除熱量評価といった研究がされてきたが，その際SFP内の水温は常に一定という仮定の下行われ，成層化された水温は考慮されていなかった。本研究では，無電源で気泡注入を行うことによりSFPの温度成層化を解消できるシステムを考案し，温度成層化の解消実験や流動の可視化実験により成立性を評価した。さらに，実験を再現・検討するためにCFDプログラムを用い，温度成層化解消の現象を定性的に予測した。