コンクリート工学年次大会 2015(千葉)

講演情報

第37回コンクリート工学講演会(B.構造・設計) » 地震被害

地震被害

2015年7月14日(火) 10:15 〜 12:00 コンベンションホール (2F)

[2159] 津波漂流物の衝突力を受けるRCラーメン高架橋の耐力照査に関する一考察

座長(土木):山野辺慎一
座長(建築):真田靖士
講演者:小尾博俊
(大成建設土木技術研究所 土木構工法研究室)

キーワード:impact force, momentum, railroad RC rigid frame viaduct, smoothed particle hydrodynamics method, SPH法, tsunami flotsam, 津波漂流物, 衝突力, 運動量, 鉄道RCラーメン高架橋

本稿では,RCラーメン高架橋の脚柱に漂流物が衝突した場合を想定し,高架橋の耐力を簡易的に照査する方法について検討した。検証のための数値解析は,SPH(粒子)法により津波を表現し,漂流物および高架橋は非線形FEMでモデル化した流体-構造連成解析とした。その結果,1) SPH法による水理模型実験との比較解析では,衝突力の最大値や力積量を1割程度の誤差で再現できること,2) 運動量に基づいた考え方を適用すれば,構造物が許容できる漂流物の質量と衝突速度を推定できること,3) 数値解析によると,このときの高架橋脚柱の損傷は,概ね耐震照査における損傷レベル3程度に相当すること,等の知見が得られた。