合成・混合構造Ⅱ

[2179] RC下部構造を有する鉄骨置屋根空間構造物の損傷メカニズムに関する解析的検討

座長(土木)：平陽兵
座長(建築)：津田和明
講演者：藤田智己¹, 鈴木敦詞², 木村祥裕³, 飯藤将之¹ (1.仙台高等専門学校建築デザイン学科 2.東北大学国際文化研究科 3.東北大学未来科学技術共同研究センター)

キーワード：RC substructure, RC下部構造, Static Elasto-Plastic Analysis, steel roof, stiffness ratios, the 2011 off the pacific coast of tohoku earthquake, 剛性比, 損傷メカニズム, 東北地方太平洋沖地震, 鉄骨屋根, 静的増分解析

東北地方太平洋沖地震で，RC下部構造の上に鉄骨屋根が置屋根状に設置された形態の空間構造物（以降，鉄骨置屋根構造と呼ぶ。）が被害を受けた。被害は置屋根支承部におけるアンカーボルトの破断や敷きモルタルの圧壊であり，甚大な人的被害に結びつく可能性を有するものであった。本論文では，被害を受けた体育館を例に，鉄骨屋根の曲げ剛性と置屋根支承部の回転剛性の剛性比をパラメータとした静的増分解析を行い，剛性比が鉄骨置屋根構造の損傷メカニズムに与える影響について検討した。その結果，剛性比の大きさにより，置根支承部に作用する荷重および鉄骨置屋根構造の損傷個所に変化が生じることがわかった。