コンクリート工学年次大会 2016(博多)

講演情報

第38回コンクリート工学講演会

A.材料・施工 » 非破壊検査・診断

非破壊検査・診断Ⅰ

2016年7月6日(水) 10:00 〜 12:15 第6会場 (4F 413号室)

座長:岩波光保(土木), 野中英(建築)

[1336] 表面吸水試験における計測データのノイズ処理アルゴリズムの検討

小松怜史1, 田島涼1, 林和彦2, 細田暁1 (1.横浜国立大学 2.香川高等専門学校)

キーワード:automatic calculation, reducing noise, surface water absorption rate, Surface water absorption test, ノイズ処理, 自動計算, 表面吸水試験, 表面吸水速度

本研究では,表面吸水試験の計測データから吸水挙動の評価指標を自動計算するアルゴリズムについて,その有用性を検証した。表層品質の異なる種々のコンクリートで検証するため,コンクリート構造物の種類,使用材料,養生条件,計測条件が異なる計測データを選定した。結果,提案する自動計算法の方が従来法よりも平均値で7%程度大きな値を示す傾向にあった。計測中に水漏れが生じるような品質の悪いコンクリートのとき,シリンダーの水位の急激な上下振動が記録されたときに,両手法の差は最大で0.08ml/m2/sであった。コンクリートの品質の区分を大きく見誤る差ではないことから,自動計算法は有用であるといえる。