[S-TT37] 最先端ベイズ統計学が拓く地震ビッグデータ解析

[STT37-05] スパース観測による地震波動場再構成に向けたセンサー選択 (第一報: 支配方程式の線形化モデルに基づく手法の提案とその評価)

*中井 公美¹、永田 貴之¹、齋藤 勇士¹、野々村 拓¹、加納 将行¹、伊藤 伸一²、長尾 大道² (1.東北大学、2.東京大学地震研究所)

キーワード：スパースセンサー最適化、低次元モデル、演繹的手法

本研究では，地震波動場を高精度に再構成するためのスパースセンサー選択手法を提案する．提案手法では，水平成層地下構造モデルを用いた地震波動場シミュレーションを用いて，各センサー候補の波動場に対する感度を表すセンサー候補行列を作成する．そして，最適実験計画におけるD最適化指標に基づく貪欲法を用いて，スパースセンサー位置を決定する．最後に，選択されたセンサーを用いて震源位置やトモグラフィーなどのパラメタを推定し，ランダムセンサー選択を用いた推定結果と比較することで，提案手法の有効性を評価する．