2021年度 人工知能学会全国大会(第35回)

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[2Xin5] インタラクティブ1

2021年6月9日(水) 17:20 〜 19:00 X会場 (ポスター会場1)

[2Xin5-02] 医療リアルワールドデータを用いた副甲状腺機能低下症患者における活性型ビタミンD製剤投与の予後予測

〇岩井 俊樹1、勝俣 京子1、杉谷 康雄1 (1.中外製薬株式会社)

キーワード:医療データ、ランダムフォレスト、副甲状腺機能低下症

副甲状腺機能低下症は,副甲状腺ホルモンの血中濃度が低下することにより,主として低カルシウム血症と高リン血症を呈する疾患である。本邦における患者数は約3万人程度と報告される希少疾病の一つであり根治療法は存在しない。カルシウム低下を原因として重度になると全身発作等の多岐の症状をもたらすため、活性型ビタミンD製剤やカルシウム剤を服用し血液中のカルシウム濃度を維持することが必要となる。これらのことから、副甲状腺機能低下症に対する治療の効果や有害事象を予測することの医療上の意義が高い。
本研究では実診療から得られた医療データを用いて、標準療法である活性型ビタミンD製剤を投与した症例に対して薬剤のベネフィットおよびリスクの発生予測をすることを目的とした。
医療データとしては日本最大級の診療データベースの一つであり一部の患者では臨床検査値を保持しているMDVデータを利用した。初めて活性型ビタミンD製剤処方のデータが入力された時点での年齢・性別・入院の有無・臨床検査値などを説明変数としたランダムフォレストによる予測を行うことで、得られた結果をもとに、実臨床で得られるデータからの予測可能性について検討した。

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