2016年 第77回応用物理学会秋季学術講演会

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一般セッション(口頭講演)

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[16a-B12-1~12] 3.12 ナノ領域光科学・近接場光学

2016年9月16日(金) 09:00 〜 12:15 B12 (展示控室4A-4B)

矢野 隆章(東工大)

11:30 〜 11:45

[16a-B12-10] 顕微鏡の照射角制御によって最適化されたプラズモニックチップ上のナノ粒子の蛍光増強度

泉 章太1、當麻 真奈1、細川 千絵2、〇田和 圭子1,2 (1.関西学院大学、2.産総研)

キーワード:プラズモン、蛍光顕微鏡、単一ナノ粒子

これまで我々のグループでは、金属薄膜表面の周期構造 (=プラズモニックチップ) 上に生成する格子結合型表面プラズモン励起増強蛍光 (GC-SPF) を用いた高感度なバイオセンシングや細胞の蛍光イメージングに取り組んできた。前回の春季学術講演会では、Bull’s Eye構造と呼ばれる同心円状周期構造のプラズモニックチップを用い、蛍光標識ナノ粒子を蛍光顕微鏡で観察した結果を報告した。顕微鏡下のBull’s Eye構造では、対物レンズによる照明において、多様な入射角を含む照射光を効率的に利用することができ、Bull’s Eye構造の有効性を示すことができた。本研究では、開口絞りにピンホールを導入し照射角の制御を行うことで、プラズモニックチップ上におかれたナノ粒子の蛍光増強度の向上を検討した。