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[19a-W810-1] 低抵抗率基板を用いたGated Silicon Drift Detectorの厚膜化と受光面積の拡大
キーワード:低コストX線検出器
本研究室では現在市販されているSillicon Drift Detector(SDD)よりも構造を簡素化し、より安価で製造できるGated Silicon Drift Detector (GSDD)を提案している。市販されているSDDと使用条件(膜厚0.5 mm、印加電圧-150 V、抵抗率2 kΩ・cm)と一致させ、 Si X線検出素子GSDDのシミュレーションに成功している。しかしそのシミュレーションに用いたSi基板の膜厚0.5 mmではCdの蛍光X線(23.1 keV)のような高エネルギーに対して吸収率が低いという課題が挙げられる。高エネルギー蛍光X線の吸収率を高めるために、GSDDの厚膜化の可能性をデバイスシミュレーションを用いて調べた。