[6p-A413-1~18] 12.1 作製・構造制御

[6p-A413-11] 静電塗布法と低蒸気圧溶媒を用いた新しい結晶成長方式による分子ドープされた有機薄膜単結晶の成長

〇上田 裕之¹、寺田 諒¹、竹内 啓太¹、菊池 昭彦^1,2 (1.上智大理工、2.上智ナノテクセンター)

キーワード：静電塗布法、有機半導体単結晶、ドーピング

有機半導体単結晶は、高い電荷移動度、高い電流密度耐性、大きな遷移双極子モーメントなどの特徴を有する魅力的なデバイス材料である。この有機単結晶に制御性の良い分子ドーピングが可能になれば、応用ポテンシャルが飛躍的に向上すると期待される。我々は、ワイドギャップ蛍光性低分子である2-(4-Biphenylyl)-5-(4-tert-butylphenyl)-1,3,4-oxadiazole (PBD)の板状単結晶に対する、赤色レーザー色素である4-(Dicyanomethylene)-2-methyl-6-(4-dimethylaminostyryl)-4H-pyran (DCM)のドーピング濃度制御とそれに伴うDCMからの発光強度変化を実証した。この色素ドープ有機単結晶は、我々が提案する低蒸気圧液体薄膜を結晶成長場とし溶質を静電塗布法で供給する新しい結晶成長方式によって得られた。