2022年第83回応用物理学会秋季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

3 光・フォトニクス » 3.11 ナノ領域光科学・近接場光学(旧3.12)

[23p-A101-1~13] 3.11 ナノ領域光科学・近接場光学(旧3.12)

2022年9月23日(金) 13:00 〜 16:30 A101 (A101)

伊藤 民武(産総研)、金森 義明(東北大)

13:15 〜 13:30

[23p-A101-2] 双極子・四重極子結合型プラズモンFano共鳴によるSERS増強機構

伊藤 民武1、山本 裕子2 (1.産総研健医工、2.北陸先端大)

キーワード:プラズモン、表面増強ラマン散乱、ファノ共鳴

プラズモン共鳴によって銀のナノ粒子やナノワイヤーの2量体の間隙に局在した電場と分子分極が相互作用しラマン増強が起きることで一分子のラマン散乱分光測定が可能となる。この現象は表面増強ラマン散乱(SERS)と呼ばれ超高速蛍光や強結合等の多くの新規現象と関連している。我々は単一2量体分光によって、プラズモン共鳴とSERSのスペクトル形状に相関がある2量体(I型)と無い2量体(II型)を見出した。実験結果と電磁解析結果との比較からI型とII型が発現する機構を明らかにしたので報告する。