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[2E11-15-05] 圧電素子センサを活用した鋼橋の疲労損傷検知に関する基礎的な研究
キーワード:疲労損傷、損傷検知、圧電素子センサ、ウェーブレット変換
鋼橋に発生する疲労損傷に対しては,適切な対処を必要とする.そのためには,早期に疲労損傷を発見することが望ましい.これまで,MEMS加速度センサおよび圧電素子センサを組み合わせた,簡易な損傷検知システムが提案されている.本システムは,供用中の実橋梁においても適用が可能であり,実橋梁にて計測された応答から,疲労損傷を検知できる可能性が示されている.しかし,本システムでは損傷検知に必要となる圧電素子センサの計測に加え,MEMS加速度センサが必要となり施工性に課題が残る. そこで,本研究ではMEMS加速度センサの役割であった「荷重の変化のモニタリング」および「積分範囲の決定」を圧電素子センサに置き換えるべく,実橋梁における圧電素子センサの現場計測を実施し,MEMS加速度センサを使用しない新たな損傷検知システムについて検討した.