一般社団法人 日本医療情報学会

[4-F-1] コロナ禍におけるIoTを含たサイバーセキュリティの現状と対策、および対策としてのISAC

*近藤 博史1、長谷川 高志2 (1. 鳥取大学医学部附属病院医療情報部、2. NPO法人日本遠隔医療協会)

Cyber Security, IoT, ISAC (Information Sharing and Analysis Center)

我々は厚労省の補助金を得て「医療分野の情報化の推進に伴う医療機関等におけるサイバーセキュリティ対策のあり方に関する調査研究」を行っている。コロナ禍で感染を避けるために遠隔医療の仕組みの利用が有効性から導入が進むと考えられたが、時限的に認められた初診からのオンライン診療は進んでいない。また、昨年の本シンポジウムでは、NICT田中氏の報告で日本のサイバー攻撃の半分がIoTを対象にしていた。日本の医療分野ではまだ攻撃事例はないが、米国では既に医療用IoTからの侵入が報告されていた。そこで、今回はコロナ禍におけるIoTを含めたに医療機関等におけるサイバーセキュリティの現状と対策、および対策としてのISAC(Information Sharing and Analysis Center)について議論する。今回は研究代表の鳥取大学の近藤より昨年からの本調査研究のこれまでの成果を報告する。次にパロアルトの林薫氏からサーバー攻撃の現状を報告する。次に日本医療機器連合会担当の日本光電の松元恒一郎氏から日本医療機器工業会の対策の報告を行う。最後に厚労省の前田彰久氏から厚労省の現状把握と対策をご報告願う。最後に講演者と会場の皆様と医療機関等におけるIoT含めた管理の現状とサイバーセキュリティ対策を議論し、ISACの組織化の方向について議論する。