[B08-13] 医療被ばく・放射線の生物影響

[B11] Radiation Protection Effect of Monoglucosyl-Rutin for Mammalian Cells

^〇Shigeaki Sunada¹, Hiroshi Fujisawa², Cartwright Ian², Kazue Mizuno³, Yasushi Aizawa⁴, Takamitsu Kato², Mitsuru Uesaka¹ (1.The University of Tokyo, School of Engineering, 2.Colorado State University, 3.The University of Tokyo, School of Medicine, 4.Toyo Sugar Refining Co.,Ltd)

Keywords:Radioprotector, Monoglucosyl-Rutin, Indirect Effect

現在放射線は医学、農業、産業など様々な分野で用いられているが、その反面生体への影響も大きくこれらの影響を低減することは重要な課題である。そこで本研究ではこれらの影響の低減を目的に、高い抗酸化効果を有している糖転移ルチンの放射線防護効果について放射線にはγ線、正常細胞にはCHO細胞を用いて検討した。細胞毒性、DNA損傷評価はコロニー形成、姉妹染色分体交換（SCE）、γH2AXのアッセイを用いて評価した。結果については、糖転移ルチンは比較的低線量の領域でわずかながら細胞毒性を抑えることができた。生体にとって深刻な損傷のDNA二重鎖切断の指標であるγH2AXについては抑えることはできなかったが、SCEの誘発は抑えたことから、上記の細胞毒性は塩基損傷の数を低減したことによるものだと考えられる。