日本原子力学会 2014年春の年会

講演情報

一般セッション

IV. 核燃料サイクルと材料 » 403-1 原子炉化学,放射線化学,腐食化学,水質管理

[G07-10] 燃料材料腐食

2014年3月26日(水) 14:30 〜 15:35 G (1号館 11D)

座長:山本誠二(東芝)

[G10] 希釈人工海水における照射済燃料被覆管の孔食電位測定

孔食電位への塩化物イオン濃度と溶液温度の影響

小松篤史1, 本岡隆文1, 鈴木和博1, 寺川友斗1, 沼田正美1, 菊池博之1, 塚田隆1 (1.日本JAEA)

キーワード:被覆管, 孔食電位, ジルカロイ, 人工海水, 酸化膜

照射済燃料被覆管の孔食電位に対する希釈人工海水の塩化物イオン濃度と溶液温度の影響を孔食電位測定により調査した。塩化物イオン濃度増大とともに孔食電位は低下した。また、同一塩化物イオン濃度条件では、溶液温度上昇にともない孔食電位は低下した。同一試験条件では照射済被覆管の孔食電位は非照射被覆管のそれより高くなった。その原因は、照射時に生じた酸化膜が孔食発生を困難にしているためと推定された。