[J30-35] 放射線検出器

[J30] Micro Pillar Array Detectorの開発

^〇藤原健¹, 上坂充¹, 草野譲一² (1.東大大学院工学系研究科原子力専攻, 2.アキュセラ)

キーワード：ガス検出器, マイクロパターンガス検出器, 比例計数管

ガスを用いた放射線検出器は高エネルギー物理や、医療、宇宙など様々な場で使用されている。近年、位置分解能の向上や高輝度放射線に対する安定性などの要求が高まるにつれて、最新の微細加工技術を駆使したGEM (Gas Electron Multiplier)やMSGC (Micro Strip Gas Counter)といったマイクロパターンガス検出器の研究開発が進んできた。しかし、GEMやMSGCといったガス増幅を行う検出器にはどうしても放電という問題が付随する。従来のマイクロパターンガス検出器は放電の際に絶縁破壊が起きて、検出器が動作不能になることが問題となっていた。本研究ではこの問題を解決するために、新たに鋭利なピラーを多数並べたMicro Pillar Array Detector (以下MPAD)を開発したのでその構造と試験結果を報告する。