[M25-30] 福島事故セッション1

[M29] Evaluation of Fission Product Released during the Fukushima Daiichi NPP Accident

(1) Release Behavior of Cesium

Hiroyuki Suzuki¹, Hiroaki Suzuki¹, Hidetoshi Okada¹, Syunsuke Uchida¹, Masanori Naitoh¹, ^〇Hiroshi Shirai¹ (1.The Institute of Applied Energy)

Keywords:The Fukushima Daiichi NPP Accident, Severe Accident, Fission Product, FP migration behavior, Cesium

福島第一原子力発電所事故後の汚染水中で測定されたセシウム濃度の経時の解析に基づき、燃料からのセシウム放出挙動を評価・検討した。汚染水のセシウム放射能濃度は、除去装置の稼働により事故後500日程度までは単調に減衰するが、それ以降、ほぼ一定値を示している。この事実は、事故直後に燃料から全量が放出されずに、残存したセシウムが溶融燃料から継続的に放出されていることを示唆している。本発表では、マスバランス評価により、事故時短時間に放出されるセシウムと長期にわたり放出されるセシウムの比率を定量化し、その比率決定の根拠について考察する。