[N05] 高速炉炉心損傷挙動解析コードASTERIA-FBRの開発
(5)ULOF起因過程の実機解析
キーワード:高速増殖炉, 炉心損傷事故, ULOF事象, 起因過程, ASTERIA-FBR
高速炉炉心損傷挙動解析コードASTERIA-FBRの熱流動計算部CONCORD、燃料挙動計算部FEMAXI-FBR、核計算部PARTISN/RKINの3つの全モジュールを連成させて、流量低下型スクラム失敗事象(ULOF)の起因過程を対象に実機全炉心体系の解析を実施した。炉心流量は半減時間5秒のフローコーストダウンを想定し、十数秒程度で冷却材の沸騰が開始され、被覆管のドライアウト、燃料溶融破損が生じ、さらに炉心外周部の燃料集合体では被覆管内圧破損に至る燃料ピンが出現するなど、ASTERIA-FBRコードは起因過程の特徴をよく再現しており、SAS4Aコードとほぼ同等の解析結果が得られることを確認した。