日本原子力学会 2014年春の年会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 301-1 炉物理,核データの利用,臨界安全

[O23-27] 燃料デブリの臨界管理1

2014年3月27日(木) 14:30 〜 15:50 O (1号館 12N)

座長:高木直行(東京都市大)

[O25] 燃料デブリの臨界管理技術の開発

(5)臨界挙動評価コードの開発-熱水力モデルの開発-

武内豊1, 近藤貴夫2, 山路和也3, 大山勝義4 (1.東芝, 2.日立GEニュークリアエナジー, 3.MHI株式会社, 4.東京電力)

キーワード:福島第1原子力発電所事故, 溶融燃料, デブリ, 臨界安全

粒状デブリが堆積した体系を想定した臨界挙動評価コードを開発した。ベースは昨年度開発した球状デブリの熱水力モデルを用い、異なる性状の粒状デブリが充填層状に堆積した状態を模擬できるような熱水力モデルの改良を行った。局所沸騰を想定したサブクールボイドモデル、充填層における熱伝達係数、飽和沸騰時の熱伝達モデル、水位形成時の空気の自然対流熱伝達とボイド評価等を考慮した。デブリ温度や減速材温度、ボイド率などの分布から1点炉の反応度を縮約して、分布系を簡易的に模擬できるようにした。また、総核分裂数からFP生成評価モデルへの統合行い、臨界挙動評価解析プラットホームPORCAS上にて以上の改良を施した臨界挙動評価コードを開発した。同コードを用いて、臨界シナリオで抽出された典型的な臨界挙動評価を行った。