日本原子力学会 2014年春の年会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 301-1 炉物理,核データの利用,臨界安全

[O23-27] 燃料デブリの臨界管理1

2014年3月27日(木) 14:30 〜 15:50 O (1号館 12N)

座長:高木直行(東京都市大)

[O27] 燃料デブリの臨界管理技術の開発

(7)中性子吸収材の開発

瀬尾知彦1, 石橋良2, 中野誠3, 大山勝義4, 山村由貴5 (1.東芝 電力システム社 電力・社会システム技術開発センター 金属材料開発部, 2.日立GEニュークリア・エナジー(株) 原子力設計部 原子力メンテナンス機器設計グループ, 3.MHI業(株)エネルギー・環境ドメイン 原子力事業部 炉心技術部, 4.東京電力 原子力運営管理部 燃料管理グループ, 5.原子燃料工業(株) 技術開発部 福島関連プロジェクト推進グループ)

キーワード:福島第一原子力発電所事故, 溶融燃料, デブリ, 臨界安全

燃料デブリ取り出し作業において再臨界を防止するため、炉水に溶解させる可溶性、および局所的に付着や混合させる非可溶性の中性子吸収材の開発を行っている。非可溶性の中性子吸収材として様々な形態のデブリに対応させるため、液状や固体状の材料、液状から固体状へと硬化する材料、を候補として考えた。液状から固体状に硬化する材料については、セメントおよび水ガラスと中性子吸収物質Gd粒子の複合化に成功した。試作した複合材は、Gd粒子の複合材中での均一分散および約30%まで充填できることがわかった。