2016年秋の大会

講演情報

一般セッション

IV. 核燃料サイクルと材料 » 405-1 放射性廃棄物処理

[2F19-24] 除染技術・デブリ処理技術

2016年9月8日(木) 16:55 〜 18:30 F会場 (久留米シティプラザ Cボックス)

座長:土方 孝敏(電中研)

16:55 〜 17:10

[2F19] セシウムとストロンチウムで汚染した金属廃棄物の溶融除染

*堀内 伸剛1、西川 雄1、田中 宏和1 (1.三菱マテリアル)

キーワード:金属廃棄物、溶融除染、減容、クリアランス、再利用、セシウム、ストロンチウム、核種濃度測定、放射能濃度測定、ゲルマニウム半導体検出器

汚染廃棄物の最終処分の物量を削減するために除染・減容・再利用を行うことは重要であるが、金属廃棄物は形状が多様なため、除染前後の核種濃度測定は困難である。そこで弊社は、金属廃棄物を高周波誘導炉で溶融処理し、セシウム及びストロンチウムを除去してクリアランスレベルの金属材料を得る「溶融除染技術」を提案する。溶融除染技術は、核種濃度測定が容易で、最終処分対象となる二次廃棄物が処理対象金属と比較して大幅に減量・減容される。事故由来の放射性セシウムで汚染した金属廃棄物及び安定セシウム、安定ストロンチウムを添加した金属を用いて溶融除染試験を実施したので、その試験結果を報告する。
本報告におけるセシウムの溶融除染試験は、平成27年度除染・減容等技術実証事業(環境省公募)の実施内容の一部である。