[2H10-13] 過渡解析

[2H11] 原子炉動特性方程式の効率的な数値解法

*田原 義壽¹、亀山 高範¹ (1.東海大学)

キーワード：原子炉動特性、中性子密度、中性子先行核密度、反応度、Stiffness

完全陰解法で生じる計算時間幅の二乗以上の項による誤差を消去する簡便な方法を取り入れ、即発臨界以上のステップ状の反応度添加に対しても解析解と一致することを確認した。しかし、原子炉動特性方程式には、約10^-7~10^-5秒の中性子寿命と、秒オーダーに対応する遅発中性子崩壊定数が含まれるため、数値計算でタイムステップ幅を大きくとることに困難を生じる（Stiffness問題）。この問題を解決するため、簡易的手法により計算精度を維持しながらタイムステップ幅を大きくとれる計算法を考案し解析解との一致を確認した。