2016年春の年会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 304-1. 伝熱・流動(エネルギー変換・輸送・貯蔵を含む)

[2C18-24] シビアアクシデント2

2016年3月27日(日) 16:35 〜 18:25 C会場 (講義棟B棟 B103)

座長:西 義久(電中研)

18:05 〜 18:20

[2C24] 薄型コアキャッチャーの開発

(2)冷却特性評価試験

*青木 一義1、藤原 竜馬1、栗田 智久1、中丸 幹英1、鬼塚 洋一 1 (1.東芝)

キーワード:シビアアクシデント、コアキャッチャー、限界熱流束

シビアアクシデント時に格納容器下部に落下した炉心の拡がりと浸食を抑制、防止する既設炉にも設置可能な薄型コアキャッチャーの開発を進めている。この薄型コアキャッチャーでは保持した溶融炉心下側に位置する伝熱フィンを設けた流路に自然循環で冷却水を供給し、溶融炉心を冷却する構造であるため、この流路での冷却特性の把握が重要である。そこで、この冷却流路を局所的に模擬した試験装置を製作し、実際のシビアアクシデントで想定される圧力、冷却水流量などに基づいた条件で、限界熱流束や壁面過熱度と蒸気と水の二相流動様式の関係などの冷却特性を評価した。その結果、流路全体がほぼ蒸気冷却のみとなる極端な条件を除き、伝熱フィン表面に冷却水が供給され、限界熱流束が実機で想定される最大の熱流束である800kW/m2を上回ることがわかった。