2016年春の年会

講演情報

一般セッション

II. 放射線工学と加速器・ビーム科学 » 203-3. ビーム利用・ターゲット

[2M17-23] ビーム応用

2016年3月27日(日) 16:40 〜 18:30 M会場 (講義棟C棟 C106)

座長:大垣 英明(京大)

17:10 〜 17:25

[2M19] 磁場により流れが制御された液体金属Li荷電変換ストリッパーの開発

*沖田 隆文1、森岡 潤也1、帆足 英二1、奥野 広樹2、金村 卓治3、近藤 浩夫3、山岡 信夫1、堀池 寛4 (1.大阪大学大学院工学研究科環境・エネルギー工学専攻、2.理化学研究所仁科加速器研究センター、3.日本原子力研究開発機構、4.福井工業大学原子力技術応用工学科)

キーワード:RIBF、荷電変換ストリッパー、液体金属Li、磁場制御

核図表の拡大を目的とした大強度イオンビーム施設として、荷電ストリッパーにイオンビームを透過させて電子を剥ぎ取ることでイオンを多価化し、放射性同位体や異種原子の発見を目的とした理化学研究所が保有するRIBFがある。RIFBでは、超重イオンであるウランイオンの多価化を目指し、多段ストリッパーを採用、そのうち第2ストリッパーとして液体金属Liの利用が検討されている。荷電ストリッパーに液体Liを適用する利点として、ビーム品質の保持及び荷電ストリッパー自身の耐久性、透過後のビームの高電荷化が期待されることが挙げられる。液体金属荷電ストリッパーの開発では、噴流の表面変動が透過ビームの拡散を招くため、厚さ数百μmで一様な液体Li高速噴流の形成が望まれている。そこで、磁場によるLi噴流の安定化について、大阪大学の液体金属Li循環装置に磁場発生装置を導入することで検証する。本発表では、その成果を報告する。