2016年春の年会

講演情報

一般セッション

II. 放射線工学と加速器・ビーム科学 » 203-3. ビーム利用・ターゲット

[2M17-23] ビーム応用

2016年3月27日(日) 16:40 〜 18:30 M会場 (講義棟C棟 C106)

座長:大垣 英明(京大)

18:10 〜 18:25

[2M23] 一次陽子線エミッタンス測定とGeant4シミュレーションによる注射針型陽子線励起X線源の強度の定量的評価

*胡 宇超1、近藤 康太郎1、福田 一志2、小栗 慶之1 (1.東京工業大学原子炉工学研究所、2.東京工業大学技術部)

キーワード:小線源治療、注射針、加速器、陽子線、準単色X線、ビームエミッタンス、Geant4、モンテカルロシミュレーション、ビーム電流

前立腺がんの小線源治療における線源紛失事故や医療スタッフに対する被ばくなどの問題を解決するために提案された注射針型陽子線励起X線源について、前回では、Geant4シミュレーションにより針の周囲の線量分布が定性的に再現できた。しかし、針の先端にある金属標的に入射する陽子の絶対量が不明であったため、定量的な評価はできなかった。今回はまず注射針直前位置のビームエミッタンスを測定して、標的に当たる陽子の絶対数と標的上の位置を計算し、この結果をGeant4シミュレーション計算に反映させる手法を採用した。発表では、線量分布の測定結果とこの手法による計算の結果を比較し、定量的に議論する。