2016年春の年会

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[3A10-15] 福島事故関連:環境修復

2016年3月28日(月) 14:45 〜 16:20 A会場 (講義棟B棟 B102)

座長:宮武 裕和(三菱総研)

15:15 〜 15:30

[3A12] 福島実汚染レベルにおける風化黒雲母からのCsの脱離挙動

*向井 広樹1、甕 聡子1、小暮 敏博1、田村 堅志2、矢板 毅3 (1.東大院・理、2.物材機構、3.原子力機構)

キーワード:放射性セシウム、風化黒雲母、福島原発事故、ゼオライト、脱離

2011年の福島原発事故による周辺地域の土壌汚染問題の解決のため,土壌中での放射性セシウムの存在状態を明らかにすることが求められている.我々はこれまで放射性同位体であるCs-137を用いて実汚染土壌に近い極低濃度で吸着実験を行い,様々な粘土鉱物の中で風化黒雲母が特に多くCs-137を吸着・固定することを明らかにしてきた.本発表ではさらに溶出実験の結果から風化黒雲母のCs-137の脱離について,ゼオライトなど他の鉱物と比較しつつ,議論を行う.