2016年春の年会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 301-2. 炉設計と炉型戦略,核変換技術

[3O10-14] 新型炉開発

2016年3月28日(月) 14:45 〜 16:00 O会場 (講義棟C棟 C201)

座長:Willem van Rooijen(福井大)

15:45 〜 16:00

[3O14] 宇宙探査用電源としての小型CANDLE燃焼炉の研究

*西山 潤1、小原 徹1 (1.東京工業大学 原子炉工学研究所)

キーワード:CANDLE燃焼炉、宇宙原子力、燃焼計算、可燃性毒物

宇宙や惑星の探査のため科学機器と通信機器を搭載した宇宙探査機にとって、電源システムは必要不可欠な機器であり、火星より遠くの惑星の探査では放射性同位体Pu-238のα崩壊を熱源とする原子力電池が利用されてきた。しかし世界的な核軍縮のためPu-238を大量に製造することが困難となっている。そこで、Pu-238原子力電池に代わるシステムとして、CANDLE燃焼型原子炉概念を宇宙用の原子炉にも適用し、さらに冷却材を使用しないことによって、冷却材流量の変動や損失などに左右されない、安定でシンプルな原子炉について、その成立性と性能の評価を行った。