2017年秋の大会

講演情報

一般セッション

IV. 核燃料サイクルと材料 » 405-1 放射性廃棄物処理

[1A16-19] デブリ処理技術2

2017年9月13日(水) 17:10 〜 18:15 A会場 (B1棟 B11講義室)

座長:鷹尾 康一朗 (東工大)

17:25 〜 17:40

[1A17] 選択フッ化と溶融塩電解による燃料デブリの処理

(1)選択フッ化プロセス

*松浦 治明1、内山 孝文1、根津 篤2、佐藤 修彰3 (1. 東京都市大、2. 東京工業大、3. 東北大)

キーワード:燃料デブリ、フッ化水素、ジルカロイ、ステンレス

福島第一原子力発電所事故により生成された燃料デブリの安全な処理・処分方策として、選択フッ化と溶融塩電解を組み合わせた乾式プロセスの適用可能性を検討している。本発表では、フッ化水素を用いたフッ化について、ウラン-ジルコニウム混合酸化物、ジルコニウム合金、鉄およびその酸化物を対象としたフッ化挙動解析の結果を総合し、最終的にウランを溶融塩電解により効果的に回収するためには、どのようなフッ化条件が必要かを述べる。鉄化合物はウラン-ジルコニウムと固溶体を形成しないので、フッ化挙動は単純な混合物として扱ってよいこと、金属成分が残留している燃料デブリの場合は前処理として酸化を、そして燃料デブリが固溶体となっている場合にはさらなる処理として還元を行うと、ウランをより選択的にフッ化させることができる可能性のあることが示された。