2017年秋の大会

講演情報

一般セッション

IV. 核燃料サイクルと材料 » 403-1 原子炉化学,放射線化学,腐食化学,水質管理

[1F05-07] 応力腐食割れ,ラジオリシス

2017年9月13日(水) 15:50 〜 16:40 F会場 (C棟 C214講義室)

座長:稲垣 博光 (中部電力)

16:20 〜 16:35

[1F07] 燃料デブリ周囲へのエネルギー付与に関する放射線化学的評価

(2)放射線エネルギー分布の放射線化学的統合

*永石 隆二1、松村 太伊知1、奥村 啓介1 (1. 日本原子力研究開発機構)

キーワード:燃料デブリ、水、LET(線エネルギー付与)、放射線分解、プライマリ収量

デブリが共存した水(反応系)中では放射線分解が起きて、反応性の高い生成物(ラジカル・分子)が長期にデブリと接触・反応して、その状態に影響を及ぼす可能性がある(経年変化)。ここで、媒質へのエネルギー吸収量として一般的に評価される(吸収)線量だけでは、放射線分解や照射損傷といった放射線効果を評価できず、放射線の線質(線種、エネルギー)に依存した考慮が必要である。そこでシリーズ発表の2番目として、1番目で評価した線種毎のエネルギー分布の放射線化学的な統合を試みた。本報告ではさらに、反応系での不均一なエネルギー付与に基づく放射線効果について議論した。