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[2B17] 安全対策高度化技術開発 高度化炉心の流動振動に対する構造健全性評価
キーワード:原子力発電所、炉内構造物、構造健全性、流動振動
東日本大震災の教訓を基に、発電用原子炉施設の安全性をさらに高度なものとするために技術検討及び開発が実施されている。既設の加圧水型軽水炉では、制御棒と冷却材中のホウ素濃度により炉心の反応度が制御されており、緊急時に未臨界性を維持しながら低温状態に移行するには継続的なホウ素添加が必要となっている。そこで、原子炉の冷態停止能力の強化と多様化を図るために、制御棒のみで炉心の未臨界状態を維持可能な高性能制御棒とそれらを配置可能な炉構造設計の開発が行われた。この炉構造設計成立性評価として、流動振動に対する構造健全性が試験により確認された。また、試験結果をもとに汎用解析コードを活用したCFD解析及びFEM解析による流動振動に対する設計評価手法の検証が行われ、既設炉の流動振動に対する健全性評価へ適用可能な手法が確立された。本発表では、試験による流動振動に対する構造健全性の確認結果について報告する。