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[2C09] 津波PRAにおけるフラジリティ評価手法の開発
キーワード:確率論的リスク評価、津波、フラジリティ
我が国においては、2011年の東北地方太平洋沖地震で発生した津波により過酷事故が引き起こされたことから、外的事象として津波事象への注目が高くなった。日本原子力学会においては、2012年に津波PRAの概念、要求、手法を記載した津波PRA実施基準を制定している。これを踏まえ、事業者として、津波PRAにより津波リスクを定量化することで、今後の安全性向上への取組みに資することが重要である。
これまで災害としての観点から津波の発生や被害に関して研究が行われてきた。しかしながら、津波リスクを定量的に評価手法の確定には至っていない。このような状況から、津波PRA手法の一環としての津波フラジリティ評価手法の開発を行った。この手法は、原子力発電所において、津波が機器に対して与える影響として発生しうる波力や漂流物衝突等の事象を考慮して開発したものであり、保守的であってもできるだけ簡易的な評価ができることを意図している。この手法では、津波特有の不確実さを考慮したうえで、各事象について津波波高をパラメータとして定量的にフラジリティを算出するものである。この手法を開発したことにより、事故シーケンス評価のインプットとして必要となる機器フラジリティの定量化が可能となり、津波によるCDF/CFFを算出する体系的な手法整備に資することができた。
本発表では津波フラジリティの概念と開発した評価手法の概要について紹介するものである。
これまで災害としての観点から津波の発生や被害に関して研究が行われてきた。しかしながら、津波リスクを定量的に評価手法の確定には至っていない。このような状況から、津波PRA手法の一環としての津波フラジリティ評価手法の開発を行った。この手法は、原子力発電所において、津波が機器に対して与える影響として発生しうる波力や漂流物衝突等の事象を考慮して開発したものであり、保守的であってもできるだけ簡易的な評価ができることを意図している。この手法では、津波特有の不確実さを考慮したうえで、各事象について津波波高をパラメータとして定量的にフラジリティを算出するものである。この手法を開発したことにより、事故シーケンス評価のインプットとして必要となる機器フラジリティの定量化が可能となり、津波によるCDF/CFFを算出する体系的な手法整備に資することができた。
本発表では津波フラジリティの概念と開発した評価手法の概要について紹介するものである。