2017年秋の大会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 301-1 炉物理,核データの利用,臨界安全

[2G19-23] 臨界管理技術開発2

2017年9月14日(木) 17:10 〜 18:30 G会場 (C棟 C213講義室)

座長:須山 賢也 (JAEA)

17:55 〜 18:10

[2G22] 燃料デブリの臨界管理技術の開発

(35)臨界近接検知向け中性子検出器の燃料由来放射線環境への適用性確認試験

*岡田 耕一1,2、矢澤 博之1,3、森本 裕一1,2、田所 孝広1,2、上野 雄一郎1,2 (1. IRID、2. 日立GE、3. 東芝)

キーワード:福島第一原子力発電所事故、溶融燃料、デブリ、臨界安全、臨界管理、中性子、放射線計測

福島第一原子力発電所では放射性希ガスの監視により未臨界状態の維持が確認されている。今後の燃料デブリ取り出しにおいて、燃料デブリの形状や周辺環境が変化することが予想され,万が一の再臨界を未然に防ぐために臨界近接検知方法を開発している。複数の手法を検討しており,いずれの手法においても中性子計測が必要となる。本報告では,臨界近接検知向けのB-10比例計数管の適用性確認のため,使用済み燃料集合体を線源とした試験により線量率70 Sv/hまでの環境下で中性子が計測できることを確認した。また、遮蔽体により検出器でのガンマ線計数率が線量率以上に低減されることがわかった。これにより燃料デブリ近傍の1000 Sv/h環境において,数mm厚さの鉛を備えたB-10比例計数管により中性子を計測できる可能性を見出した。