[2N11-17] 加速器を用いた各種測定・非破壊検査

[2N15] コンクリート橋梁その場非破壊検査のための可搬型3.95MeV電子ライナック駆動中性子源の開発

*Jean-Michel Bereder¹、三津谷 有貴¹、高橋 佑弥¹、土橋 克広¹、草野 譲一²、田中 泰司³、大島 義信⁴、石田 雅博⁴、上坂 充¹ (1. 東京大学大学院工学系研究科、2. （株）アキュセラ、3. 東京大学生産技術研究所、4. 土木研究所)

キーワード：非破壊検査、可搬型電子ライナック、橋梁検査、水分検出、中性子源

コンクリート橋梁における鉄筋腐食は構造全体の耐力低下につながり、余寿命減少における大きなファクターとなっている。鉄筋腐食の最大の原因は液状水が鉄筋に到達することによる酸化物イオンや塩化物イオンの侵入であり、コンクリート内部の水分検出は喫緊の課題である。コンクリート内部の水分検出の手法として3.95MeV Xバンド電子ライナックX線源とベリリウムおよびヘリウム3検出器を組み合わせた中性子源による後方散乱中性子水分検出システムを開発し、水分検出の性能を実証実験で確認した。本研究では、鉄筋腐食リスク評価手法の開発の一環として、鉄筋への液状水侵入経路となるコンクリート内部の亀裂検出実験を行った。