2017年秋の大会

講演情報

一般セッション

IV. 核燃料サイクルと材料 » 401-1 基礎物性

[2P14-18] 基礎物性

2017年9月14日(木) 15:50 〜 17:10 P会場 (フロンティア応用科学研究棟 セミナー室2)

座長:西 剛史 (茨城大)

16:35 〜 16:50

[2P17] 熱化学水素製造用表面処理材料の耐食性に及ぼす後熱処理の効果

*井岡 郁夫1、栗木 良郎2、岩月 仁1、久保 真治1、稲垣 嘉之1、坂場 成昭1 (1. 原子力機構、2. 日揮)

キーワード:表面処理、後熱処理、沸騰硫酸、耐食性、ISプロセス

熱化学水素製造法(ISプロセス)用の耐硫酸性と延性をもつハイブリッド材料の開発を進めている。プラズマ溶射とレーザー処理により表面処理した材料は、95%沸騰硫酸中で十分な耐食性を有したが、47%沸騰硫酸中では腐食速度が50倍程度高かった。この原因は、表面の割れが十分に自己修復できなかったためと考えられる。47%沸騰硫酸中での耐食性を高めるため、表面処理材に後熱処理を施した。後熱処理材の47%沸騰硫酸中での腐食速度は低下した。後熱処理が表面処理材の耐食性向上に有効であることを確認した。