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[3N01] フェムト秒電子線パルスによる超高速電子線回折装置の開発
キーワード:RF電子銃、フェムト秒電子ビーム、電子線回折
近年、超短パルス技術の進展により、物質の構造ダイナミクスの解析手法は大きく変わってきた。その代表的な手法の一つに、大阪大学で開発を進めている超高速電子線回折装置がある。この超高速電子線回折装置は、フェムト秒レーザーが駆動した高周波(RF)電子銃を用いて低エミッタンスかつ短パルスの電子ビームを発生し、シングルショットでの電子回折測定を可能にしている。本研究では、金やシリコン等の単結晶試料を用いて、シングルショットとマルチショットにより電子回折図形を測定し、装置の性能評価と結晶構造解析への応用展開を試みた。それらの測定の際に、電子ビームのエネルギーを変化させ、回折パターンの明瞭さ、大きさ、回折点間の距離などの変化から電子ビームの開き角とエネルギー幅を評価した。また、そこから得られた結果から、我々が開発した超高速電子線回折装置がタンパク質の結晶構造解析への可能性を検討した。