2017年秋の大会

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VI. 保健物理と環境科学 » 保健物理と環境科学

[3Q10-13] 環境放射能3

2017年9月15日(金) 14:45 〜 15:50 Q会場 (フロンティア応用科学研究棟 レクチャーホール)

座長:斎藤 公明 (JAEA)

15:15 〜 15:30

[3Q12] 福島における放射性物質の分布状況調査

(9)福島県内の森林における林内空間線量率の変化傾向

*山口 敏朗1 (1. 筑波大学)

キーワード:空間線量率、森林、福島第一原子力発電所、福島県、放射性セシウム

福島第一原子力発電所事故で漏洩した放射性同位元素に汚染した福島県内の森林の空間線量率の変化を知るために、2011年(n=391)、2014年(n=285)および2016年(n=100)に福島県内の森林で測定した空間線量率を対象とし、アカマツ林、アカマツ混合林、広葉樹林、スギ林およびスギ以外の常緑樹林に分類して減少率を比較した。その結果、空間線量率の減少は、2016年で樹種による違いを認めなかったが、2014年のスギ林のみ他の樹種林に比較して遅延していた。この原因の一つとして、汚染したスギ林の樹冠の枝葉の林床への落下が、空間線量率の減少を遅延させていたことが推測された。