2017年春の年会

講演情報

一般セッション

IV. 核燃料サイクルと材料 » 405-1 放射性廃棄物処理

[3L01-05] 核種分離・回収技術1

2017年3月29日(水) 09:30 〜 10:45 L会場 (16号館 16-503教室)

座長:佐々木 祐二 (JAEA)

09:30 〜 09:45

[3L01] タンニン酸型有機複合吸着剤を用いた多種多様な放射性核種の吸着脱離機構に関する基礎的研究

*立花 優1、奥村 森2、坂手 康弘1、野上 雅伸3、鈴木 達也1、野村 雅夫2、金敷 利隆2 (1. 長岡技科大 院工 原子力システム安全工学専攻 放射化学研究室、2. 東工大 先導原子力研究所、3. 近畿大学 理工学部 電気電子工学科)

キーワード:有機複合吸着剤、吸着脱離機構、放射性核種、タンニン酸、河川水

過酷事故により発生する汚染水には多種多様な放射性核種が含まれることから、その除染には新しい発想に基づいた吸着剤の開発が必要不可欠である。2種類の典型的な有機系吸着剤をメチレン架橋すると単体では成し得なかった新しい吸着点が発現することをすでに報告している。具体的には、有機系複合吸着剤を6種類合成し、Cs, Sr, I等の模擬放射性核種に対する吸着挙動を調べた結果、弱塩基性陰イオン交換樹脂WA30及び強塩基性陰イオン交換樹脂PA316とタンニン酸を複合した吸着剤は全ての検討した元素に対して高い吸着分離特性を持つことを示した。本発表では、これらの吸着脱離機構について報告する。