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[1A04] 空気中を浮遊する放射性セシウムの早期検知手法に関する検討 (その3)
-帰還困難区域におけるフィールド試験結果-
キーワード:空気中放射能濃度、放射性セシウム、早期検知、監視、γ線、スペクトロメータ、帰還困難区域
これまでに我々は、天空側に開口した特殊形状の遮蔽体とNaI(Tl)シンチレーションスペクトロメータを用いた空気中放射性セシウムの早期検知方式を提案してきた。今回は監視装置を帰還困難区域に設置し、性能実証を目的に連続測定によりデータを取得した。天然放射性核種の日変動や降雨影響による変動、バックグラウンドγ線の影響等を評価した結果、これらが検知性能に与える影響は極めて小さい事が判り、一般公衆の放射線防護上着目すべき空気中放射能濃度30Bq/m3の状態を3~4分で検知する性能を維持できる事を確認した。以上の結果、帰還困難区域での万一の非常事態に対しても早期異常検知ができる装置として実用性を実証した。