2018年秋の大会

講演情報

一般セッション

II. 放射線工学と加速器・ビーム科学および医学利用 » 202-2 放射線物理,放射線計測

[1A08-11] イメージング

2018年9月5日(水) 14:45 〜 15:50 A会場 (B棟 B11)

座長:富田 英生(名大)

15:15 〜 15:30

[1A10] 二光子同時検出による多核種イメージング

*上ノ町 水紀1、水町 祐貴1、大島 佑介1、吉原 有里1、島添 健次1、高橋 浩之1 (1. 東京大学大学院)

キーワード:コンプトンカメラ、2光子同時検出、多核種イメージング

近年医療分野や原子力分野で広エネルギー範囲に応用可能なガンマ線イメージング技術が求められている。コンプトン散乱原理を用いたコンプトンカメラは広いエネルギー範囲のガンマ線が検出でき、さらに二光子同時計測型コンプトンイメージングは高いSN比が実現可能である。本研究ではコンプトンカメラを用いた二光子同時計測を多核種イメージングへ適用させ、その有用性を検証した。実験には散乱体に5×10×10 mm2、吸収体に10×10×10 mm2の8×8のGAGG結晶で構成されたコンプトンカメラを用い、複数線源の撮像を行った。2つの22Naの点線源を用いた撮像結果から、単光子による結果よりSN比がx方向で約2.2倍、y方向で約4倍向上した。発表では22Na、134Csの点線源の同時撮像結果についても報告する。