4:40 PM - 4:55 PM
[1C15] FY2017 Investigation for Improvement of Evaluation Methods of Irradiation Effects on Reactor Pressure Vessel and Core Internals
(2) Through-wall microstrcutural changes of decommissioned Zion Unit 1 RPV steel due to neutron irradiation
Keywords:Reactor pressure vessel steel, Decommissioned reactor pressure vessel material, Atom probe tomography, Hardness test
米国で廃炉となったZion発電所1号機の原子炉圧力容器を対象とし,板厚の各部から採取した試験片について,ビッカース硬さ試験による硬さの板厚方向分布およびアトムプローブによる溶質原子クラスターの形成を評価した。
圧力容器内表面に最も近い位置から採取した試験片の硬さは,約237HVを示した。それより内部から採取した試験片の硬さは,212HV~204HVであり,容器内表面から容器内部に進むにつれ,硬さが低下する傾向を示した。
容器内表面に位置する2箇所および板厚1/4深さ位置付近の1箇所から採取した何れの試験片も,鉄を主体にニッケル,マンガン,シリコンおよび銅を含むクラスターが形成していた。各試験片中のクラスターの平均直径は2.8~2.9 nm であり,ほぼ同程度であったが,クラスター数密度および体積率は容器内表面側から採取した試験片の方が若干高い結果となった。
圧力容器内表面に最も近い位置から採取した試験片の硬さは,約237HVを示した。それより内部から採取した試験片の硬さは,212HV~204HVであり,容器内表面から容器内部に進むにつれ,硬さが低下する傾向を示した。
容器内表面に位置する2箇所および板厚1/4深さ位置付近の1箇所から採取した何れの試験片も,鉄を主体にニッケル,マンガン,シリコンおよび銅を含むクラスターが形成していた。各試験片中のクラスターの平均直径は2.8~2.9 nm であり,ほぼ同程度であったが,クラスター数密度および体積率は容器内表面側から採取した試験片の方が若干高い結果となった。